寺院樹木@イチョウ

歳の瀬も差し迫り、色とりどりに紅葉させていた
木々も、葉を落とす季節になってまいりました。
 
この時期になると、また葉をつける季節に向けて、
枝の剪定を…とお思いの方もいるかと思います。

先日、大きくなってしまい困っていると言う
イチョウの剪定のご依頼をいただきました。

樹齢250年を超えると思います。
高さも20~30m位でしょうか。
先が曲がってきている様子がうかがえます。

 

 

傾斜のある墓地の間に生える木は、
立地的にも大きくなりすぎたと言う印象です。

しかし!
 
こういう時こそ、弊社指定の空師の出番です!

 

 
住職様とも話し合いを行い、
地上から数メートル残し、剪定を行いました。

幸い、お天気にも恵まれ、
遠くには富士山も望めるロケーション。

春に木が芽を吹き、次の春まで休息へと入るこの季節は
陽が落ちるのも早く、早朝から作業を開始します。
  
 
 
ビルに相当すると6~7階の高さだと思いますが
ベテランの空師は登って行くまでもあっという間です。

 
周りには紅葉した木々が美しく空に映えていました。
このイチョウも、長い間
そんな美しい景色を演出してくれていたことと思います。
 
  

 
今回は、クレーン等の重機は使わず、
全て人力での作業です。

周囲には、墓地や、本堂。
細心の注意を払いながら、
ロープ使い、枝を下ろしていきます。
 

全ての枝を下ろし、作業も幹を残すのみ。

太くなってくる幹は
目標とする高さまで、少しずつ切っていきます。
 

空師とは、現在のように高い建物がない時代
空に一番近い所で仕事をする人を意味しました。
今回のように、機械に頼らない強剪定こそ
空師の本領発揮だと思います。
スゴ業を見せて頂きました。

 
作業も無事に完了し、しっかりと目の詰まった年輪。
永きに渡り、このお寺様と生きてきた、イチョウの歴史を感じます。
合掌

 

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