梅の便りが届いた頃に・・・

今年の冬は長かったように思いますが、
桜の開花予報も聞こえ始め、
春もそこまできているのでしょうか。

先日、とあるお寺様で、
シラカシ・ムクノキ・ケヤキ剪定を
2日間に渡り、行ってまいりました。

1日目のムクノキとシラカシは、境内の
奥まった場所に生えている為、
クレーンでの吊切りとなりました。

クレーンを伸ばすにあたり、傷つけぬ様
手前側の桜の枝を剪定し、作業開始です。

カシと言えば、
関東はシラカシ、関西はアラカシと言う位、
関東ではとてもポピュラーで、
秋になるとどんぐりを沢山つける木です。

また常緑高木の為、冬でも葉が青々と茂り、クレーンで下ろしてくる為、
剪定作業も早く、下で受け取る職人たちも、急ピッチで枝の細分化に追われていました。

 一方、落葉高木のムクノキは
天高く、のびのびと育った為か、
枝ぶりは大きく、幹かと思う位の太さ。
大の大人が数人掛りでトラックに運び込む姿も
見受けられました。

この時期は裸木のムクノキですが、
ケヤキによく似ており、
葉がざらついていることから、
昔は、鉋をかけた木材や漆喰などの
研磨材として利用されていたそうです。

作業も2日目。
本日は、墓地内にそびえ立つケヤキの
枝おろしです。

昨日とは違い、檀家様のお墓が
隣接している為、クレーンは入れず、
人力ロープ吊りでの作業となりました。

空師の指示で、枝から無数に垂れている
枝を支える親ロープ
枝の方向を決める引きロープ
地上の職人達は、この2本のロープを操り
安全な場所へと枝を下ろします。
枝によっては、親ロープに2人3人と
支えが必要になることもあります。

次々と下ろされる枝に、
職人達は枝を担ぎ、狭い墓地と墓地の間を
縫う様に走り回っていました。

作業も滞りなく完了。
左側がムクノキ、右側がケヤキです。
大きく迫り出していた枝も
周囲との調和が取れました。

別途、ご依頼いただいていた、
墓地内の草木等刈り込み。
作業前は大きく越境していましたが、
塀が見える程にスッキリ!

ちょうど今は春の彼岸のシーズン。
お墓参りでご覧になった檀家様にも
喜んでいただけていれば、幸いです。

 

 

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